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ローマ美術紀行
ドーリア・パンフィーリ美術館Galleria Doria Pamphilj
ドーリア・パンフィーリ美術館にはカラヴァッジョの作品が3点あり、そのうち2点は初期の作品である。カラヴァッジョの作品を目当てに訪問したところ、ベラスケスの”教皇イノケンティウス10世”など優れた作品があったので、絵画そのもの及びそのもの以外の逸話もご紹介したい。
ドーリア・パンフィーリ宮殿は、教皇も輩出したドーリア・パンフィーリ家が個人的に所有する宮殿で、1000以上もの部屋があるローマでも屈指の大きさを誇る。その宮殿の一部に美術館が設けられ、ローマでも最大級のアート・プライベート・コレクションです。
ドーリア・パンフィーリ宮殿は元々15世紀前半にある枢機卿のために建設され、その後、他の枢機卿に渡り、デッラ・ローヴェレ家出身のユリウス2世に譲られ、 さらにユリウス2世は、甥のフランチェスコ・マリア・Iデッラ・ローヴェレ公爵に寄付した。 その後、アルドブランディーニ家になり、17世紀に教皇イノセント10世を輩出したパンフィーリ家に渡たった。その後、18世紀にドーリア家が統合してドリーア・パンフィ-リ・ランディ家になり、その当主家族がジェノヴァからローマに移住してきた。現在も子孫(ただし、養子で血縁がない)が居住している。→パンフィーリ・ドーリア・ランディ家

ドリア-パンフィリ宮殿(美術館)
コルソ通り側のファサード(正面)
伊版 Wikipedia ”palazzo Doria Pamphilj ”より
宮殿は17世紀、カルロ・マデルノ(1556年 - 1629年)の設計で宮殿の拡張が始まり、続いて、建築家アントニオ・デル・グランデ(1607年-1679年)がコレッジョ・ロマーノ広場に面した棟を担当し、さらに建築家ガブリエレ・ヴァル・ヴァッソーリ (1683年 – 1761年)がコルソ通りに面したファサード・宮殿正面部分(1730年~35年制作)を手掛け、中庭に面した1階のアーケードの窓を塞いでギャラリーにする。
作品はオリンピア・アルドブランディーニ家の遺産、教皇イノセント10世(パンフィーリ家)が甥カミーロに遺贈した作品、カミーロの息子のベネデット・パンフィーリが購入した作品、ドーリア家の遺産などから構成されている。
◆美術館展示


